鎧壁
例年に無い暖かさの中、三郷の桜も咲き始めました。産まれて59年弱でこれ程はやく桜が咲くのは覚えがありません、何かと大変な3月が過ぎようとしていますが、早く世の中の嫌な事柄が終息して穏やかな春爛漫を迎えたいものです。
人は身体にも心にも鎧を身につける事はなんと無く周囲の人から我が身を遠ざけてしまう様な感じがしますが、こと家に鎧がつけば家が強固な感じになります。
今は、大変和風の家が少なくなり新築の家で見る事も少なくなりましたが、今回ご依頼頂いた住宅で御施主さんのご希望もあり外壁に杉板で鎧壁を作っています。
この鎧壁をよく見るのは御蔵の腰壁かと思います、この鎧壁この地域では本来製材した荒木の板材を使って作るのですが流石に現代ではそこまではと思い綺麗に削って外壁用の保護塗料を両面に塗耐久性を高めて作っています、一見単純な仕事ですが無性に作ってはやはり出来栄に左右されますので木の質を見て桟に仕込み作っていきます。
さて、ある程度組み上げればいよいよ外壁に取付です、どんな仕上がりになりますかこれからのお楽しみです。